Zephyr Cradle Diary


2018.07.29 (Sun)

[Game] オクトパストラベラー

Twitterでは書き散らしたんだけどそろそろこっちにもちゃんとまとめたいなということで。

オーラスのボスは未クリア。前座は楽勝だったんだけど、ラストがスタメンの4人(上記参照)しか育ってないので勝てませんでしたというオチ。オイオイここで8人全員育ってることを要求してくるのかよぉ!

ということで一旦引き返してきちんとここまでの感想をまとめておこうと思った次第。8人全員のストーリークリア、上位ジョブは全取得、サブクエはオレンジアイコンが出なくなるまでクリアしたからたぶん制覇(のはず)。歴戦装備もだいたい全部揃ったように思う。

HD-2Dというのが絵面的に凄く良いというのは色んな所で語られているので今更語るべくもないので、こういう記事↓を読んで欲しい。この記事はだいたいうちが言いたいこと全部言っているので非常に的確でした。

オクトパストラベラーの「HD-2D」の何が革新的なのかを語らせてくれ。|ノンジャンル人生|note

システム面:

敢えて誤解を生みかねないと分かっていながらも端的に言い表すと、ロマサガ3。主人公は8人誰を選んでも他全員仲間に出来るし、どういう順に仲間にしても良いし、どういう順番にストーリーを進めていっても良い。各キャラ4話構成なので、まったりと好きな順にやれば良いという感じ。

自分はとにかく気に入った4人(プリムロゼ、トレサ、オフィーリア、アーフェン)を中心に進めていったので、最初の4人のエンディングまで見てから他の4人を進める、という具合で進めた。結果としてこれが非常に効率的であったなあというのは後から思うところ。Lv50超えて装備やジョブが整った状態だと、各キャラストーリーのボスなんて3~4ターンで沈められる。らくしょー。というか武芸者の奥義がチート過ぎるのじゃが。

ストーリー面:

ただしこのゲーム、メインストーリーは(自分にとっては)平々凡々すぎて面白みがなかったので、その点はちょっとばかし残念。グラフィックやサウンドがSFCベースに超進化させた素晴らしい出来なのに、ストーリー面が進化できずにおいて行かれているのは非常に勿体ないなあと思う。ラストの門での解答編みたいな手記はとても良いのだけど、そこに辿り着くまでが平凡すぎるというか。

あとNPCのキャラクター名がこれまた割と一般的っぽい名前が多いので、後々になって名前だけ登場すると分からないことが多々あった。ヴェルナー……ジェフリー……誰だそれ? という(どっちも重要人物です)。あるいは、全体的にテキスト量が少ないせいで印象に残りづらいんじゃないかなあという気もする。FGOのようなテキスト物量で攻めてくる重厚な内容に慣れてしまいすぎて、オクトラのメインストーリーのテキスト量が少なすぎて、色々もっと演出とかあるじゃろと思ってしまった。このあたりはまだ改善しても良いのではと。

バトル面:

最初に出た体験版では雑魚戦ですらめんどくさいなーって思っていたのだけれどテンポ面は改善されて、かつ製品版では当然パーティメンバーが居るという状態なので、最初の体験版よりもかなり印象が変わったなあというところ。Prologue Demoをやってみるととても分かりやすいかも。

毎ターン溜まるBPを駆使して戦うという、BDFFのシステムを踏襲というか進化させたようなシステム。そしてBPが大事なのは弱点探しとBREAKシステムのため。雑魚もボスも弱点を割り出して全員で弱点叩いてBREAKしてフルボッコするという、このあたりは非常にペルソナっぽい感じ。如何にPT全体で色んな武器属性・魔法属性に対応できるかというのがキモになってる。そういう意味では戦闘を始める前の準備が一番大事で、誰を何のジョブにするか、何のサポアビを付けていくかというところが重要なバトルシステムに仕上がってた。ジョブを成長させて覚えるサポアビはジョブを変えても使えるので、FF好きにはたまらないアレ。

実際の所だと「消費SP半減(商人)」「ラストアクト(狩人)」は全員MUSTだと思う。SP切れによって手数が減ることを避けるためと、ターンの最後にもう一回自由にアクション出来るのは超絶なアドバンテージ。運が良いと敵のBREAK中に1人で4回奥義叩き込めるからねえ。あとアタッカーには「ダメージ限界突破(剣士)」、「永続フィジカルアップ(武芸者)」、「永続エレメントアップ(ルーンマスター)」あたり必須で、あとはお好みってところですかね。

弱点探しに関しては、弱点が何か判明したら下に出てくれるのはいいんだけど、「一度撃ったものは○○は弱点ではない」まで出てくれるとありがたかったなあと思いつつ、UI的に表現が難しいだろうなとも思ってしまうので難しいところ。ともあれ、弱点は分かりやすいものの何をまだ撃ってないかは脳内管理しないといけないのが難点ではある。

そしてこのゲームで思いのほか大事なのがバフ、デバフ。バフは、商人の「傭兵よび」1つめの全体物防アップ。デバフは、盗賊の「コウモリ(物攻ダウン)」、「フクロウ(物防ダウン)」はボス戦でほぼ維持してないと死ぬレベルで必須。魔攻ダウンも必要になるシーンが多いのだけど魔攻ダウンは単体スキルにないが辛い。攻撃バフは前述の永続○○系スキルを覚え始めたら要らないとして、デバフは結局のところ、プリムロゼかオフィーリアで「オールダウン」持ちを勧誘しておいて使うのがベターかなという個人的な結論。オールダウンが優秀すぎて他の加勢を選ぶ気にならない。

とまあボスによって色んな戦術が選べるのは非常に面白いゲーム。世界樹の迷宮しかり、やはりメインジョブ・サブジョブが組み合わせられるゲームは楽しい。みんなの普段の最終PTとか言い合うとたぶん楽しい。そういう戦術もあったかー的な。

ちなみに大事なのはレベルではなく装備。武器より先に防具を買いそろえるのじゃ……。

パーティチャット:

ストーリーを進めてるとテイルズシリーズっぽいチャットが挟まることがある。これが非常に良い。ストーリーに関した話題と、単なる馴れ合いのと2種類あるのだけど、前者のほうはストーリーの合間合間で唐突に挟まるので、なんかアニメのオーディオコメンタリー見てる感じで楽しい。後者は各キャラの性格を掘り下げる感じで、これもまた読んでて楽しい。このゲーム、システム上メインストーリーがキャラ別なため、キャラ同士の掛け合いが見れるのがここしかないという寂しい作りなので、そのギャップからかとても和むなあと思う次第。

というかトレサが全般的にかわいい。プリムロゼに妙なお姉様意識持ってたり、サイラスを基本的に先生って呼んだりとか。お前かわいいかよ……。プリムロゼ2章、ハンイット4章のトレサとの掛け合いは見逃さないようにというのが現場からの報告です。

サブクエ:

このゲームの一番のウリ。街の住民とかが助けを求めてるんだけど、どう解決するのかは提示されない。住民のセリフから判断して何をして欲しいのかを考えて解決するという、ちょっとした推理ゲームみたいな感じ。これが楽しい。モノによっては解決方法が複数あったりするケースもあって、そのあたりを探すのもなかなか面白い。例えば困らせてる原因になってる人を倒すのか、あるいは解決方法を知ってる人を連れて行って教えてあげるのか、とか。

章が進むごとにサブクエが増えるシステムなので、キャラストーリーが進むたびに大半の街を巡ってサブクエ発行者をあら探しした気がする。楽しいから良いんだけど。あとうちのスタメンだと住民とバトルする系のオルベリク、ハンイットが居なかったせいで、その手のサブクエが全部後回しになってしまった。まあさほど困りはしなかったんだけど、このあたり平均してレベルあげてると困らなかったんだろうなーとは思う。

あと残すはオーラスのボスのみ。

たぶんこれも隠し要素なんだろうけど、もう今更だしまあ堂々と書いてしまうのだけど。8人全員クリアしたら何かあるだろうと思ったら何かあった。ここが全ての解決編。まだ勝ててないので、あとこいつを攻略するためにうんうん唸りながら考えてみつつ、このゲームに決着を付けたいなあというところでございました。

あ、そうそう細かいところでは、音量バランスは好みに合わせてプレイヤーごとに調整が必要だなと。特に男性陣の声が通りづらいので、キャラボイス音量はMAXにしました。反面、BGMがちょっと大きすぎるのでこれは少し下げ、としたのが自分のプレイスタイル。すべて生演奏のサウンドは非常に聴いていて心地が良いのだけど、バランス(というか好み)は人それぞれなので、というところですなー。

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……という感じで、そろそろ来る世界樹の迷宮Xに間に合わせられたかなあという感じ。久々に楽しくコンシューマゲームを楽しんでいる気がする。ストーリーは好みが分かれると思うけどシステムはとても推せるので、Switch持ってるなら是非まずはPrologue Demoをやってみて欲しい、というところでござった。

個人的なアレだと、プリムロゼの剣士ジョブの見た目が好きすぎた。やはりドット絵は良い。あとトレサかわいい。癒し。