Zephyr Cradle Diary


2012.08.31 (Fri)

[お買い物][iPad] nasneを使ってみた(主にメディア・ファイルサーバー機能)

先月なんとなしにAmazonで注文しておいたのですが、その後に発売延期騒ぎがあって、そして昨日ようやく発売されて我が家にお迎えしました。見た目は小さなPS3って感じで、印象としては無線LANルーターっぽい感じです。

→nasne™とは? | nasne(ナスネ)™ オフィシャルサイト

我が家には以前からトルネ(というかPS3専用地デジチューナー)があって、よく家族がそれで録画したりしてるのですが、ぶっちゃけ自分はそんなに使ってない。ので、nasneを注文したはいいけど「実際使うのは自分じゃないんだろうなー」なんて思ってたりしました。

が、よく見たら製品仕様に「メディアサーバー機能」「ファイルサーバー機能」があるって見える。なんぞこれって思って調べてたら、大変便利そうなことに最近になってようやく気が付いたので、それ以来楽しみにしていました。要はNAS機能のほうですな。録画機能なんて、あとあと!

というわけで使ってみたレビュー。ちなみに当方、NASとか触るの初めてです。

■設置~起動まで

何も考えずにLAN、アンテナ線、B-CASカード、電源ケーブルを挿して電源ボタンを押せばおしまい。わぁい簡単。ホントにそれ以来、本体触ってません。いずれUSBにHDD追加で挿すことになるとは思いますが。

■Windowsからファイルサーバーへアクセス

起動しただけでサーバー機能は動きだしてくれているらしく、DLNA対応のクライアントからはもう早速フォルダ構成とか見えるようになったりしました。もちろんまだ何もサーバー上に置いてないので白紙ですが。

Windowsからは即座にアクセス可能です。ワークグループはデフォで「WORKGROUP」になっているので、特に設定変えていなければ、そのままマイネットワークから「nasne-XXXXX」みたいな名前が見えます。中にはフォルダがふたつあります。「nasne_home」はブラウザからnasneの設定をいじるためのもの、「share1」は共有フォルダ。メディア・ファイルサーバー機能を使う場合はこっちのshare1フォルダに置く感じですね*1

ということで、この共有フォルダに好きなファイルをガンガン詰めて行けば良い感じ。他のWindowsマシンからも同じようにアクセスできるんで、家庭内でファイル共有したいときなんかに便利ですな。フォルダ階層にも制約はない様子(当たり前)。

■メディアサーバー機能について

さてここに置いたファイルは、そのままnasneが「メディアサーバー」となって、各クライアントからアクセスできるようになります。「ファイルサーバー」との違いは、要はクライアントとなる端末(PS3、VAIO、iOS、Androidなど)から直接mp3やmp4、jpgファイルにアクセスして、端末側にファイルをDLすることなくストリーミング再生できるという話です。便利!

なお、nasneをシステムアップデートしないとこの機能は使えませんのでご注意。買ってきたら即、v1.50にしましょう。

また、対応してるメディア形式もある程度限定されているのでご注意。例えばOGGとか対応してないです。まあそりゃそうか。

■PS3でメディアサーバーにアクセス

PS3でアクセスするには、nasneとPS3が同一ネットワーク内にあればOKです。nasne公式サイトではなるべく有線LANで繋ぐように促していますが、速度が気にならないのであれば別に無線でも問題ないです。ちなみに我が家のPS3は無線LANの弱いところに置いてあるせいでまともに見れなかったりしますが……。

メディアへのアクセスは、PS3のXMBのミュージック、フォト、ビデオのあたりにnasneが増えているはずなので、あとはそこからアクセスしてお楽しみまくりです。

■Windowsでメディアサーバーにアクセス

マイネットワークから、メディアサーバーのところにnasneが増えているはずなので、そこをダブルクリックするとWindows Media Playerが立ちあがって楽しめます。ただ、どうもアルバムの認識が怪しく、同じ曲が大量に見えたりして、なんとも微妙な感じではありました。このあたり何が悪いのかはまだ判らないですが、まあ楽しめないことはないです。

■iOSでメディアサーバーにアクセス

我が家には他にnasneが公式でサポートしてるクライアント機器を持っていない*2ので、iOSでアクセスできないか試みました。

AppStoreで「DLNA」で検索すると結構色んなアプリが見つかるので、それをインストールする。Wi-Fiで繋いでnasneと同一ネットワーク内に居れば、即座にnasneが見つかります。あとはビデオやミュージックを楽しむだけ!

……なのですが、流石に無料アプリだと色々と制約事項がありました。例えばVBRなMP3が再生できなかったり、1カテゴリあたり5ファイルまでしか見せてもらえなかったり、動画は一旦端末へDLしないと見れなかったり。この手のアプリは需要も高いので、200~500円程度の有料アプリを推奨してるという印象ですね。色々試して、自分が一番使うメディアにあわせたアプリを選ぶのが良いと思いました。ちなみに自分は「8player lite」というのが一番お気に入り。有料買おうかなあって感じです。

■PS3なしでブラウザから録画予約

これ、実はできないものだと勝手に思ってたんですが、できました。「Gガイド.テレビ王国CHAN-TORU」というサービスにユーザー登録*3して、機器を登録すればそれでおしまい。あとはブラウザからいつでもどこでも録画できるんで便利です。詳しくはこちら

■所感

取り敢えず初日に楽しんだ感じとしてはこんなところです。

NASといっても別段サーバーやネットワークの知識が必要なわけでもなく、便利に使うことができました。基本的に電源入れて起動するだけですからね。便利です。現状、家庭内ファイルサーバーはMac miniを使っているのですが、これを機に全部nasneに移してもいいかなあと思う程度には、面白くて便利なマシンだなあと思いました。

なかなかに良いおもちゃです、nasne。

*1 ちなみに外付けHDDを挿していると「share2」も見えるとのこと。share1はnasne本体のHDD(500GB)。

*2 PS Vitaは年内対応予定なので、まだ使えません。対応はよ!

*3 OpenID、Sony Entertainment Networkが使えます。