Zephyr Cradle Diary


2011.09.25 (Sun)

[Game] 閃乱カグラ

全然日記書いてなかった。

先週はこれ買ってやってました。ICO、ワンダと巨像もあるけど、まあワンダはクリアしてるしってことで取り敢えずカグラを。

ゲームのパッケージもおっぱいだしゲームの演出も宣伝もおっぱいばっかなんですが、それはそれとして普通におもしろかったです。アクションがずばずばと爽快で、気づいたら手にとってやってるくらいには楽しんでやってました。3DSのアクションゲームとして選ぶのは割とアリなのではないかと。戦闘のモードを最初に二択で選べるんですが(陽属性、陰属性)、どっちでやってもやり応えがある。陰属性だと攻撃力が5倍、移動速度と無敵時間が上がるかわりに被ダメも5倍になるとかなんですが、こっちのほうがさっくり1ステージ攻略できておもしろかったりとか。ただボス戦だとどうにもきつかったりするのでやっぱりじっくり戦える陽属性のほうが良かったりはしますが。陰属性での爽快感は一度味わってもらいたいなあというところ。コマ落ちはしてるけど、3DSのもこれだけスピード感あるゲームが作れるんだなあとか素直に感心しながらやってました。

3Dの演出が一部にしかないという話ですが、全然何の違和感もなかったです。通常アクションで3Dにならないのはどうなんだろう、と自分も前評判の段階では思ってたんですが、イベントシーンとかの演出でのみ3Dに切り替わったりがキビキビと切り替わるんで、これなら全然大歓迎だよって感じです。3DSの高画質部分と3D部分を適切に使い分けてるいい例ではないかなあと。こういう感じに「不要な部分に3Dは使わない」っていう決断は、自分は英断だと思います。

そんなこんなで、えろとか抜きに楽しめましたよというゲームでした。やり込み要素もほとんどやり尽くしたんで、今週は碧の軌跡に備える感じかなあ。

[CD] SQ Chips

http://www.square-enix.co.jp/music/sem/page/sq/sqchips/(音が出ます)

スクエニのアレンジ企画「SQ」シリーズの第4弾くらい。チップチューン(よく知らない)アレンジの1枚。アーティストはオムニバスなんですが18曲もあるので、これで1890円とかお買い得。ヴィレッジヴァンガードで買うとさらにオマケCD(没曲とか入ってる)もついてくる。

8bit音楽のみかというと全然そういうわけではなく、そういう音質をフィーチャーしたCDといったところ。普通にドラムが派手だったりオケっぽい音が入ってたりとか、そのあたりは完全に懐古な音質ではない……んですが、ただまあ音の作り方やノリは明らかに懐古なんで、聞いてて懐かしい気持ちにさせられるのはまさにといったところです。実際の音は上記サイトで聞いてみると早いかも。

スクエニ好き、ファミコン好きにはたまらない1枚になってるなあと素直に思います。SQさんの企画は最近ぐだぐだっぽくてなんだかなあと思ってしまう一面もあるのですがそれはそれ。このCD自体は、あの頃のスクエニ好きは絶対にテンションが上がるなあと思う次第です。ただまあこのくらいなら同人でもやれちゃうんじゃないの、と思ってしまうのがなんともなんともなんですが。まあそこはボーダーが低くなってきているのかもなあと思う次第でもあります。

個人的に好きなのはクロノトリガー、エアリスのテーマ、サガ2のバトルメドレーあたりですかね。どれももちろん好きなんですが。子午線あたりは元の曲が好きではあるけど、アレンジ自体はほぼそのまんまなんで面白みがあんまりないかなーという感じだったりで、こういう8bitっぽいアレンジするにもただそのままなぞるだけじゃ面白くないんだなあとかなんか自分一人で納得したりして、そういう意味でも楽しませてもらったりなんだりしましたよと。いやなんだかんだ言ってどれも好きです、はい。

[音楽] 無題

とある機会で東方アレンジが流れているときに「東方って全然知らなかったんですが、いろんな音楽があるんですね! すごいです! 今度から聞いてみるようにします!」とかそんな感じに、とある一般参加の方が雑談していた何気ない言葉が今も耳に残ってる。

そこで指している「東方」って何なのだろう。

自分は東方をほとんどやったことがない*1が、ゲームと音楽がマッチしているように思うし、ゲーム性もよく出来て「いつかちゃんと自分で買ってやってみたいな」と思う程度には面白そうなゲームだと思ってる。まだやれてないのでかなりイメージが入ってるけども。うちは昔から東方嫌いだとかいうレッテルが貼られてるけど、別にそこまで頑固に嫌っているわけでもないし、今じゃ「何で嫌ってたのかもよく覚えてないけどあんまり好きじゃない」程度の微妙なもので、Wikipediaにある東方の世界観の項目はしっかり読破して何これ面白そうと思う程度にしか思っていないとも言えるにわかではある。

それでもなんか、上で挙げた言葉には違和感を覚える。それって東方が凄いのか? と。

確かに東方プロジェクトは公に二次創作を許可していて、二次絵をUpしてもアレンジをUpしても版権クリア。(限度はあるが)何をしたって良い、という意味では確かに「凄い」。たかが同人ゲームだけど、あれだけ人気が出て、それをどうぐちゃぐちゃにしても良いよって言ってあれだけ二次創作の文化が広がっている事実は凄いと言わざるをえない。ジャンルとしてみたときに「オリジナル、二次創作を含めた東方作品群は凄い」と確かにうちも納得する。

けれどなんか「東方アレンジってジャンルって凄いですね!」って感じに聞こえて、原作のことが完全に置いてけぼりで、なんだかこう……となった。別に原作を知らないことは悪いことではないのだけれど、原作の東方のことを見ようともしないどころか、東方には原作というものが存在していることすら知らずに終わるのではないかということを思うと、ものすごく気持ちが悪かった。

題材として用いるには、ものすごく色んな絵、音、世界観が確立されていて使いやすく、今や同人では顔といっても過言ではないと思う。でもそこで「東方」と言ったときに、果たして原作に思いを馳せることがありやなしや。ただの道具として、アレンジのモチーフとしてその東方という音楽を使うことはいくらでも可能だし誰がやったって良いと思う。けれどそこに原作への愛とか、感動とか、そういうのがあるのかどうかっていうと、うちには見ていてよく分からない。CDの紹介ページとか曲紹介とか見ていて「あのステージのあそこで苦労したんで印象深いんですよね(苦笑)」みたいなのがあると「ああこの人はこの曲が好きにさせられちゃったんだろうなー」とか思ったりするんですが、なんかそういう、原作とのつながりがあんまり見えないことが最近多いので、なんだかよく分からないなあ……と思わせられることがあったりするなあとふと思ったり。知っている人からすれば、選曲で分かるのかもしれないですけどね……うちは曲名見ても分からないので。

つまらん戯言をだらだらと書き連ねましたが、版権グレーな自分のアレンジ作品群をはたと見たときに、じゃあそこに愛がちゃんと伝わるようになっているのかどうかというと、まだまだきちんとやれてないなあということも多々あるかもしれない。他人のことをとやかく言えた口ではないけれど、自分は「原作へつながるアレンジ」をできる限り作り続けて行きたいなあと、改めて思う次第です。

*1 知人の家でちょっとやったことだけはある。