Zephyr Cradle Diary


2007.05.19 (Sat)

たまけんちの雨戸入れに住まうあの小鳥たちは和むけど流石に五月蠅いな!

[読書] 「「量子論」を楽しむ本」佐藤勝彦(監修)

量子論を楽しむ、こと量子論について触れてみたいけれどさてどんな本を読めば良いのだろう、みたいな方々には非常にお勧めな内容でした。以前読んだ講談社ブルーバックスの「量子力学が語る世界像」*1も読みやすかったけれど、これはもっと読みやすい入門書だった。

自分は量子論についてはブルーバックスの知識しかなかったので、他の本を読んで色々また見えてこなかった部分が見えるようになるのは嬉しかった。特に他の分野、量子宇宙論や物性物理学、超伝導や超流動なども量子論の話なのだということも触れられていたので、良かった。これでしっかりと物書きのネタにきちんと反映できそう。

しかし多世界解釈が劣勢というのはやはり納得がいかないなあ。直感的に分かりやすいし、そう割り切れば全て解釈できると思う。このレベルまで話が広がればもはや全て空想の世界に近い分野のお話なのだから SF 的パラレルワールドな解釈でも……とか言ったら物理学者は切れそうだけど。

*1 ちなみにこのブルーバックスの本は、今回読んだ本の参考文献にも挙がってた。